2024/04/05 11:38
非農家から嫁にきた私は、味噌や醤油はお店で買うものだと思っていました。
もう既に農家で作られることは少なくなっていましたが
少し前までは農家で当たり前に作られていたこと、家庭でも作れること・作られてきたこと
このことにとても驚いて、とても感動したことを覚えています。
この時の感動が私の原点であり、見えない自然界との繋がりを強くしてくれたように思います。
旧家にいくと、直径1mをゆうに超える竹ざるや木桶を見ることがあります。
柱には年月日と、米○㌔、大豆○㌔、麦○㌔、塩○㌔と、味噌や醤油を作った時の材料が、チョーク等で書いてある跡を見かけることがあります。材料の割合もその年々で違ったりします。物や場所に残っている記録であり、記憶です。
そんな少し前の暮らしに思いを馳せながら、子育てや仕事の合間、たくさんの失敗を重ねながら、味噌や醤油づくりを少しずつ覚えていきました。
食文化とは何だろう?と尋ねられたら
自給する力であり、生きる力ではないか?と応えると思います。
自給する力とはゼロから自給することでもなく、自給自足の暮らしを目指すことでもなく
皆で廻る暮らしです。少しずつ自給の力をつけていくと良いと思います。
いただいたり、教えたり、教えてもらったり、美味しい宝物が少しずつ増えていく幸せ
食べ物や物を通しての手作り、手仕事だから伝えられるもの伝わるもの
奇麗でなくても上手でなくても【心をこめてみる】そんな日常が大事にされますように
◎ここ球磨地方で、私が教えてもらった、家庭にある道具でできる味噌づくりワークショップを
農閑期の1月~3月、月1回開催します。
糀から作りますから3日間、ご興味がありましたらお問い合わせください。