2024/04/05 09:24
古代米を作り食べていただくことで、昔に想いを馳せる、馳せてもらえれば
そんなロマンを感じてもらえたらと餅米の緑米と黒米を作り始めました。
緑米は混色米という農法(緑・黒・赤米にうるち米の4種を一緒に種をまく農法)をされていた方から分けていただきました。収穫した後の穂がかけてあるのを拝見した時の美しさというか、とても幸せな気持ちになったことを忘れることができなかったことも一つにあったと思います。
また、江戸時代から続く穂増(ほまし)という在来種とのご縁があり、穂増の収穫が近づいてくると穂が赤褐色に色づいてくることから、米の原種である赤米を植えてみたいと思うようになりました。昔読んだものに、稲は放置しておくと原種の赤に戻っていくと書いてあったことを思い出したからです。調べると、近くは対馬と岡山、種子島で現存していることがわかり、対馬とのご縁を思いました。新聞記事にある方のお名前を見つけ、ご連絡したところから赤米とのご縁が始まった次第です。対馬の赤米は、豆酘の人たちの手により1300年間継承されてきました。本当に凄いことだと思います。
その赤米が佐賀の菜畑遺跡へ旅をして、ここ球磨にも旅をしてきてくれました。
緑米、紫黒米、穂増、京都旭、赤米とご縁をいただき今思うことは
私たちの命はつながり、つらなりの中にあるという確かな実感です。
地球誕生46億年、生命誕生38億年、人類誕生20万年前、近代科学300年と云われます。
私たちは間違いなく豊かさを受け取っているはずなのだけど、本当の豊かさとは何だろうと月を見上げながら思うことがあります。
遺伝子研究で有名な村上和雄さんは、心は遺伝子の中にあると云われました。
1個の細胞には32億の階段があり、それは1gの2800億分の1であると。
全人類の情報が米粒一粒に入っていて、間違いなく働いていて「スイッチ」があると言われます。推しはかることのできない時間と空間の中に今があります。
お米を食べていただくことで、月と共にあった暮らしや古代へと想いを馳せていただけたら嬉しいです。お米があなたのスイッチになりえますように